常連様へのサービス
チャージ割引パスポート(4回分):¥20,000

いつもマヌエラをご贔屓にしていただくお客様には、ささやかではありますが、こんな「チャージ割引きカード」をお買い求めいただいております。是非、ご利用くださいますよう、あらためてご案内申し上げます。 お連れの方にも使っていただけます。

1回のチャージが1,000円割引になります。お連れ様もお使いいただけます。(2003/3/29)

目下のところ、話だけではありますが・・・面白いので

年間パスの問題 : 回数無制限のパスを作れと言う声も出ています。いくらにしたらいいでしょうか。難しそうな問題だとその道の教授が言っています。来るたびにチャージ料金は払わないでいいのです。

なぜかというと、お店もお客も「得した気分」にならないといけないからです。このような問題はオペレーションズ・リサーチとか数理経済学の分野の問題なのです。どうやって解くのでしょう。リトルマヌエラもだんだん科学的経営を考えなければ、お客様にご満足を得られないご時世になってきたのでしょうか。

「昔は、毎晩満員だった」などと、過去を振り返るだけでは事はすまないのです。

 

なぜ難しいのかを解説しましょう

たとえば、常連のお客は週に平均1回マヌエラに来るものと仮定します。そうすると、年間50回ほどになります。50回も来てくれるお客様なら、何%かの割引は当然考えなければなりません。これは、店としてのポリシーの問題です。

もちろん、一年分のパスを買うのですから先払いです。キャッシュフローを仮定して金利の割引計算をしなければなりません。この計算を「現価に割り引く」といいます。ローンの計算の逆をやればいいだけで簡単です。

さて、難しいのはこれからです。パスを手に入れた客はどのような行動が予想されるでしょうか。行く度に出費がありませんから、時間さえあればマヌエラに出かけることになるでしょう。毎晩、現れたのでは当初50回/年と仮定した数字が大幅に変わってくるものと思わなければなりません。この回数を推定する問題があります。

しかし、誰か知り合いをつれて来る回数も増えてくるのではないでしょうか。そうすれば、店として新しい客の開発につながります。さらに、それらの方々が部下を連れてきたり、彼女を連れてきたりするかも知れません。このような効果を波及効果といいます。直接的な結果だけでは、世の中を測ることは出来ません。産業連関分析というのは、このような波及効果を含めた経済のモデルであります。学生時代に習った方もおられることでしょう。

来店の回数が倍増すると、チャージがその分とれないと嘆くことはありません。客のボトル消費は2倍増、いや連れが増えれば3倍増と、売上はこの分で増加します。これも、どの程度になるか見積もらなくてはなりません。

すべて、新しいことをやろうとするとお金のことだけでなしに、いろいろな変化を見積もらなくては新しい案の評価が出来ないのです。不確定な要因がある問題では、確率論やファジー理論などのお世話になります。

オペレーションズ・リサーチ(OR)という計画と管理の科学的方法は、このような問題を解決するための「問題解決学」であります。見積もりをするためには、われわれは数学モデルとよばれる模型を作り、その模型が現実や実績に照らして妥当なものであるかを判断し、それから現実の問題解決のステップに入っていくのです。もちろん、集められるデータは出来るだけ集めておくことが望まれます。リトル・マヌエラもリサーチの注文を出してみましょうか?
マヌエラ教養番組より

(2003/3/29)


 

今日は2022年6月27日、もう梅雨も明けたのです。変な話でしょ。所沢のくぼGから電話がかかってきました。この頃は足元が危なくて出て来られません。そこで、時々電話で話に来るのです。

今夜の話題は、ジャズの話も一寸だけありましたが、わかGの専門分野と世の中の実際とのかかわりについて、私のサイトやマヌエラのサイトでも読んで面白かったという話です。

上の問題も、論文になる話題であります。2003年に書いた文書です。マヌエラの中田には全く理解の出来ない話だと思うでしょ?

くぼGが「パスポートを使い切る前に、無くしてしまう人もいる。そうすると、店は丸儲け!」と。「利口な企画ですね」と今更ながら感心していました。

90年代から2000年代はチャージが6000円(1ドリンク付)、追加飲み物代は別でした。そこで、常連はボトルを入れていました。わかGだって、スコッチ、バーボン、サントリー、ニッカ、カンパリ、焼酎、ラム酒など全部ボトルが入っていました。

コロナ時代の「4000円でフリードリンク」なんて想像できない時代です。如何に不景気になったかが分かるでしょ。

(2022/6/27・わかG+くぼG)